ひよこ組
2024年度11月の様子
庭の様子
SOちゃんは、庭に出るとプリンカップとシャベルを持ち食べる真似っこ。時々そっと砂をつまんで口へ運ぼうとします。何をイメージしたのかな。SRちゃんは庭に慣れるまで少し時間がかかるかなぁと予想していましたが、プリンカップを見ると目がきらきら輝きシャベルも手に持ちニコニコ笑顔です。Hくんはシャベルを上手く使いたいのですが思うようにいかず保育者に助けを求めます。歩けるようになったことがうれしく、保育者と手をつないで庭中を探索しました。MKちゃんはどろんこ遊びをしているお兄ちゃんやお姉ちゃんの中へまったく躊躇することなく入っていきます。同じようにしたくて大きな遊具箱から道具を出そうと頑張っていました。“道具”に興味のある姿がでてきました。様々な感触遊びを楽しみ肩、手首、手先が自由に動かせるようになると、道具を使うことが楽しくなっていき、生活の再現遊びや簡単なごっこ遊びへとつながっていきます。Iくんはみんなの遊ぶ様子をよく見ています。砂も触るのには勇気がいるけど、少しずつ慣れていけたら、と思っています。これからが楽しみですね。
丸子川周辺
丸子川へ散歩車に乗って出かけると、MKちゃんは踏ん張って散歩車につかまり外の様子を見ています。風に吹かれて心地よさそう。散歩車につかまり立ちして移動するのは全身や体幹を使うよい機会です。散歩の移動も子どもたちにとって大事な経験の時間と捉え、身体の育ちを見守っています。散歩の犬を見かけたり、近隣の方が通りすがりに声をかけてくれると、Yくんはバイバーイ!と手を振り応えています。Nちゃん、SMくんは“だれかな”と見つめ、Kくんは笑顔で応えています。それぞれの気持ちが伝わってきます。午前寝の必要な日がまだまだある、SMくん、Nちゃん、Kくんは室内に残ることもありますが、それはそれで室内が広々使えてキーハウスの鍵をカチャカチャいじったり、パックサークルをぐんぐん乗り越え自由自在に移動して室内を探索し様々な遊びを楽しむ良い時間となっています。個々の月齢により充実した日課を過ごせるよう考えていきますね。
都市大芝
都市大に着くと一人で興味ある方へ早歩きしていくHくん。それに続くMKちゃん。保育者は「ちょっとまって~」と慌てて後を追う程です。慎重なSOちゃん、SRちゃん、Iくん、Yくんは慣れない場所にじっと周りを見て、保育者が動くと不安になり目で追っています。そういう時はどしん!と座り動かないようにして少しでも安心できるようつとめます。そうすると、次第に葉や草、アリなど自然物に興味が向く子どもたちです。風が吹くと空をみて「あー」と声をあげるIくん。気持ちのいい季節を心や身体で体感できるよう積極的に戸外に出かけようと思います。
過去のひよこ組の様子
2024年度10月の様子
★きゃーろのめだま★
カエルのようにピョンピョンしながら「きゃーろのめだまにきゅうすえて、それでもとべるかとんでみな、おっぺけぺっぽーぺっぽっぽー」と歌い、最後の「ぽー!」で元気よく伸びて手を上にあげるわらべうたです。
Iくんは立ちあがったり屈伸したりを繰り返し、Mちゃんは座りながら、Nちゃんは腹ばい体勢のまま手を上下に振って全身を使って楽しんでいます。歌い始めるとすぐに「はじまった!」という風に身体が反応する子どもたちです!
★うまはとしとし★
懇談会でも紹介した「うまはとしとし、ないてもつよい、うまはつよいから○○ちゃんもつよい♪」という歌詞に合わせて、としとし、と上下に揺れる子どもたちに大人気のわらべうたです♪Kくんは大人の膝の上に乗せて歌うと、とても喜んでくれます。Yくんは膝だけでなく、クッションや柔らかいクッション性の階段に跨って
自分でピョンピョン上下に揺れています!それを見たSちゃんも一緒に揺れて、友だちと“楽しい”を共有しているようです!
★くまさんくまさん★
「くまさんくまさんまわれみぎ、くまさんくまさんりょうてをついて、くまさんくまさんかたあしあげて、くまさんくまさんさようなら」というわらべうたです。くまの人形を動かしながら歌うとSくんは面白いようでとっても笑顔です!Hくんは大人の歌うリズムに合わせて一緒にくまを動かすことが上手です!SRちゃんはくまの人形を持ちながら一緒に揺れて楽しんでいます♪
2024年度9月の様子
新入園の子たちも保育園の生活に慣れ、日に日に笑顔が増えているのを感じられる8月でした。
先月は夏休みなどで9人揃うことが少なかったので、久しぶりに9人揃い、お部屋が一気に賑やかになるのが今から楽しみです。さて、今月はひよこ組の部屋で遊ぶ子どもたちの様子をお伝えします。
穴の中にチェーンやビーズ棒を入れ落として遊ぶ「ポットン落とし」が大好きなひよこ組の子どもたち。指先や手で掴み、穴に入るように腕を動かして、良いタイミングで指を離す……という難しい動作です。
写真は、揺れるチェーンをそーっと穴に入れるSちゃんです。この後、無事にぽっとん!出来て、満面の笑み。SIちゃんは、ビーズ棒がボトルに入る度に「はあっ♪」と嬉しそうな声をあげ、見て見て!とこちらを向いて笑顔です。「入ったねぇ!」と拍手すると、SIちゃんも一緒に拍手するのでした。
YUくんが夢中になっているのは……リモコンです。子どもたちが上手に持って、真剣に、ポチ…ポチ…している姿がよく見られます。このほかにも、プッシュポップや、りす組にあるバスの降車ボタン、インターホンのボタンなど、指で押せるボタンは子どもたちにとって魅力的なおもちゃのようです。
KくんやSOくんは、ずり這いをしてようやく手に入れたおもちゃを一生懸命なめています。なめることで、形や質感を確かめていますよ。Nちゃんは、仰向けになってカプセルをシャカシャカ♪するのが得意です。Iくんはキーハウスが大好きです。鍵をかちゃかちゃ指先を動かしていじっています。鍵が開き、ドアがひらくと「あー!」と嬉しそう。HKくんは、部屋の壁に取り付けている筒(ラップの芯を使ったもの)に、ビーズ棒をそーっと入れ落としています。筒が長く、入口が少し高い位置にあるので、立っているHKくんには丁度良い高さ。ビーズ棒が震えるので、もう片方の手にぎゅっと力が入るのでした。MKちゃんは、床にくっついた吸盤のおもちゃをぺりぺりぺりっと剥がすのが得意。大人がくっつけるのを見るとやってきて、上手にはがせると嬉しそうです♪
子どもたちそれぞれの得意なこと・好きなことが違いますね。これらを伸ばしていけるように考えながら、楽しんで手指を動かしていけるような遊びを工夫して作っていきたいと思います。
2024年度8月の様子
はじめての氷
暑い夏が早めにやってきて、水遊びができない日も多くなっていきました。そこで、室内でも涼をとれるよう牛乳パックに色水を入れて氷を作ったり、水風船で氷を作って洗面器に出してみました。新入児の子たちは、HくんやSちゃんが氷に触れるのをみて、おそるおそる手を伸ばし少し触ってみる、という感じでした。冷たい、硬い感触にびっくりですね。今後も様々な感触を楽しみ、手先指先を使って遊ぶ経験を積み重ねていきたいと思います。
はじめての水遊び・沐浴
6月からスタ―トした水遊びですが、初めての日は水が身体にかかるとビクっと身体を動かし驚いた表情のSちゃんとHくんでした。それでもすぐに慣れ、水遊びが始まるとキャーと喜びの声を上げたり、ニコニコ笑顔で過ごせました。Hくんは特にシャワーが好きでずっと水(お湯)をかけてほしいようです。SOちゃんも楽しくてニコニコ笑顔。きっと家庭でのお風呂の時間を毎日楽しめているのだろうと保育者は想像していましたよ。Mちゃんは初めての水遊びにギャー!と泣き声をあげびっくりしていましたが、怖くないことだとわかってきたら気持ち良さそうな表情になりました。
7月に新入の子が6人入ってからは、園の生活に慣れるまでまずは保育者との関係をしっかり作っていけるよう、室内でゆったり過ごし、ひとりひとりの眠るタイミングや癖、空腹のタイミングや食べ方を知り、どんな風に過ごしたら安心できるのかを第一に考え過ごしました。いろいろな対応を模索していると、沐浴を行うと気持ちよく食事に向かえる姿が出てきたり(Nちゃん、Kくん、Sくん)、りすぐみの水遊びに参加し楽しい時間を過ごすと泣かないで過ごせる姿があり(Iくん)少しずつ慣れていきました。ご飯大好き!のYくんはお腹が満たされることで“保育園は嫌な場所ではない”と分かってきたようです。保護者の方々には家での様子を教えていただきとても助かりました、ありがとうございました!
2024年度7月の様子
【ホール】ひよこぐみだけでなく、りすぐみ・うさぎぐみのお友だちの中に入れてもらい、遊んでいます。お兄さんたちの様子をじっくり見てから動き始めるSRちゃん。
滑り台やマット山を四つ這いでぐんぐん登っていきます!身体を動かすことに自信がつき、登るとすごく良い笑顔です。歩行ができるようになってきてからも四つ這いをたくさんして、体幹を鍛えていくことで転びにくく、丈夫な体になっていくため、これからも積極的にホールでの遊びも楽しんでいきたいと思います!
【廊下】5月頃から少しずつ廊下に気分転換として遊びにいき、最初は新しい環境に不安で涙の場面も見られましたが、今では環境にも慣れ、長い廊下を一生懸命自分の力で移動ができるようになった子どもたちです。SOちゃんは壁面を見て楽しんだり、ボールに触れたり、興味がある物へ自分で関わりにいけることに喜びを感じていることがよくわかります。
自分の力で色々な“発見”ができることで新しい世界と出会い、遊びの幅もどんどん広がっていきます!
【テラス】日中や夕方に気分転換を兼ねてテラスに出ています。テラスでは、シャボン玉を飛ばしたり、マットを敷いて身体を動かしています!最初はシャボン玉を見てビックリしていたHくん。少しずつ慣れて今ではうっとり眺めたり、手を伸ばしてみたりと楽しんでいます。これから夏本番となりテラスに出る機会は減ってしまいますが、涼しい時には子どもたちと一緒にテラスでの遊びも楽しみたいと思います♪
2024年度6月の様子
あっという間に春が過ぎ、梅雨の季節になりました。入園して2カ月が経ち、ようやく園での生活にも慣れてきた頃ですが、疲れもでてくる時期ですね。気温も湿度も高まり、過ごしにくい日も続きますが身体をいっぱい動かし、夏に向けて一日の生活を整えていけたらと思います。雨粒をみたり雨音をきいたり、雨の時期ならではの発見や時間を大切に子どもたちと過ごしていきたいです。
今月のおたよりでは生活の様子(食事・睡眠)をお伝えします。
~食事~
Sちゃんは、現在中期食を食べています。舌を動かして、上あごですりつぶして食べていく経験を重ねているところで、近頃は食品を歯茎に送り噛んで食べる姿が出てきました。体調や機嫌、食品の硬さによって、その時の状態に合わせて潰したりとろみをつけたりして食事の形状を調節するようにしています。食べることが楽しいようで、嬉しそうにスプーンを口元に引きよせます。少し間があくと、「はやくはやく~」というように身を乗り出して食べたいことを伝えてくれていますよ。
Rちゃんは、現在後期食です。少し硬い食品を、歯茎や歯でかみかみする練習をしています。大きなおくちで、あーむ!と食べるのが上手なそらちゃん。通りかかった保育者が、思わず「上手だねえ、おいしい?」と声を掛けると、えへへ~と笑顔で応えてくれるのでした。
~睡眠~
食事が終わって、お腹が満たされた後は午睡の時間
になります。Sちゃんは、入園当初お母さんが教えて
くださった「おおきなのっぽのふるどけい」を歌いながら抱っこで眠っていきます。
いずれ保育園のベッドが子どもたちにとって「落ち着ける自分のスペース」となれるよう、少しずつベッドに横になってみる経験も重ねるようにしています。
5月入園のRちゃんは、抱っこよりもベッドで横になって自分で入眠していく方が落ち着くようです。自分で目を閉じて、見守っているうちにいつの間にか眠っていますよ。また、日中、満たされた状態で活動し、めいいっぱい遊ぶために、一人ひとりの姿に合わせたタイミングで10~30分ほどずつ朝寝・夕寝を取り入れ、元気をチャージしています!
2024年度5月の様子
入園して1か月が経ちました。子どもたちは、初めのうちは新しい環境に戸惑い、受け入れ時は、泣いていましたが、徐々に保育園や関わる大人たちに慣れ、落ち着いた雰囲気が漂う時間が増えてきました。保護者の皆さんも久しぶりのお仕事で疲れが出る頃ですね。時には家事も手抜きをして、子ども達と一緒に早く眠ったり、美味しいものを食べてフッと息を抜いてくださいね。
今月号では、4月の子どもたちの様子をお伝えします!
慣れ保育3日目まではお母さんと一緒にひよこ室で過ごしましたが、4日目からはお母さん、お父さんと離れての生活が始まりました。Sちゃんは最初少し泣きましたが保育者が重ねカップを回して見せると泣き止み、腹ばい姿勢で前に進み、手を伸ばしてカップを取りにいきました。
そこからは泣かず、次は壁面遊具の鈴の付いた遊具めがけて前進。手首のスナップを効かせてりんりん鈴を鳴らしています。鈴を鳴らしていたら、鏡に誰か映っているのを発見!“Sちゃん”です。鏡に映る自分の姿に、にっこり笑いかけ、保育者の方を見て、また鏡の中の“自分”に笑いかけます。保育者の方を見て、嬉しい気持ちを伝えてくれて、また鏡の世界に戻る姿に、Sちゃんの嬉しい気持ちが伝わってきて、保育者も嬉しくなりました。こうした子の発信に気付いて“共感”することを大切にしたいと思います。
写真は、世田谷区が行っている“はじめてのおともだち”事業で保育を行っている“Hくん”とSちゃんと手を取り合い、視線を合わせている場面です。二人のかわいらしい姿に心がほっこりしました。友だちっていいですね。
2023年度3月の様子
ビーズクッションでゆったり休憩中の、MちゃんとSちゃんです。疲れたときはこのクッションでゆったり休憩して、遊ぶ元気をチャージします。
新しくおもちゃを出したり、子どもたち自身が成長したりすることで、新たなお気に入りが見つかる姿があります。Tくんは、つみきを並べたり積んだりして大好きな車をつくっています。写真の作品は、救急車なんだそうですよ。Aくんは、すこしずつ歩けるようになってきたことでかばんに興味津々。「いってきまーす!」と手を振って、おでかけごっこをしています♪
雪が積もった日、桶に雪を集めて部屋で皆で触りました!冷たくて白い雪に子どもたちは興味津々。TTくんは手が冷たくなっても、夢中で雪に触って遊んでいました。とけて手から水が滴ったり、つるんと滑っていったりするのが面白いようでした♪
最近子どもたちの間「かんぱ~い!」が流行中。おもちゃのコップやジュースを持ち、いろんな友だちと何度も乾杯しています♪みんな笑顔で、ゴクゴク…と飲むまねをしています。Hちゃん、Rちゃんは、かんぱい遊びを通してお友だちと関われるのが嬉しいようで、どこかでかんぱい遊びが始まると真っ先にやってきますよ。
お散歩先では、友だちが遊ぶ姿をじっとみていたWくんやRくん、Sちゃんが、自分から動いて遊ぶ姿が見られるようになってきました!ボールを転がしたり、あちこち探索して葉っぱを見つけて、みつけたよ~と見せてくれたりします。
2023年度2月の様子
食事中の “これ食べたい!”“もっと食べたい” “これはいや!”
どの子もだんだんと好みや自分の食べたい順番がはっきりとしてきました。Rくんは、「んーんー」と喋るようになり、早く食べたい時には盛んに「んーんー」と教えてくれます。A君は「ん!」と人差し指で食べたいものをさして教えてくれるようになりました。T君は介助スプーンを引き寄せて食べるのが上手になり、また、保育者の介助で食べたいものと違うものがくると首を横に振っていますよ。好みが出てくることも成長の一つですね。また、“もっと食べたい!!”という主張も。園のおやつのくだものには限りがありますが、Mちゃんは椅子から落ちそうなほど“もっと食べたいー!!”と大泣き!T君も「おかーり!!」と言葉で伝えています。保育者が「もっと食べたかったね」と気持ちに寄り添っても、しばらく涙することもあります。お家での食事の様子もまた聞かせて下さいね。主張が激しくなってくると大変なこともあるかもしれませんが、しっかり自分の思いを出すことはとても大事です。できそうなことはかなえてあげながら、時には子どもの思い通りにしてあげられないこともあります。まずは大人が気持ちを受け止める声掛けをすることで、これから少しずつ折り合いが付けられるようになっていきますよ。
友だちと遊具をめぐって・・・
T君の遊びが気になり、T君の遊んでいる遊具が欲しいRちゃん。そばに行ってはT君の持っている遊具に手を伸ばしています。同じことが出来るとすごく嬉しそうにしていますよ。子どもたちにとって、友だちが持っているものは魅力的です。“これがほしい!”と遊具を取り合う姿も見られるようになってきました。友だちが気になり始めたW君も友だちのそばに行っては使っていた遊具に手を伸ばしています。取れないと「んー!」と声を出す姿も。
Sちゃんは、友だちの持っている遊具が欲しくて取り合いになったとき、「こっちはどう?」と色の違う別の遊具を渡してみても、“それじゃない、あっちがいい!”とまた欲しかった遊具に手を伸ばしていましたよ。
Hちゃんは友だちが泣いていると頭をいいこいいこと撫でてくれたり、違う遊具を持って来てくれたりしています。友だち同士でお互いの主張がぶつかり合うこともこれから増えていくと思いますが、自分の気持ちをたくさん受け止めてもらえることで少しずつ友だちの思いにも気付いていけるようになっていきます。友だちと共に育ち合える関係を支えていきたいなと思います。
2023年度1月の様子
Hちゃん、TNくんは、ひよこ組では一番月齢の高い、お兄さん・お姉さん的存在です。友だちによしよし♪したり、泣いていれば「どうしたの?」というように心配そうに顔をのぞき込んだりします。そんな2人の姿を見ているRちゃんも、真似して友だちの頭を撫でる姿が見られます。憧れの気持ちを通して、つながりも広がっていきますね。
RくんとWくんは、つかまり立ちに夢中です。毎日一生懸命つかまり立ちをしています。そんな2人の姿を受けてトンネルを部屋に置くと、ならんでつかまり立ちをして、トンネルの上に設置しているビーズコースターを触ったり、じーっと目を合わせたりしていますよ。まだ、つかまり立ちから座るのが難しい2人は、必死になるあまりお互いにつかまり合って怒っていることも…。保育者におろしてもらうと、安心してまた遊び始めます。
毎日歌うわらべうたは、友だち同士でつながれる遊びのひとつです。
「かわのきしのみずぐるま」をTNくんとやっていると、HちゃんやMちゃんが、「わたしもやりたい」というようにやってきて、保育者に手を差し出してきます。まだ歩き始めていないTTくんやRちゃんも、保育者の手につかまって参加します。人数が増え、保育者と子どもたちとの輪が大きくなったり、いくつもできたりしますよ。別の遊びをしていたSちゃんは、聞こえてきたわらべうたに合わせて足をぴょこぴょこ。「たのしいね」と保育者が声をかけるとうれしそうに笑います。Aくんは、わらべうたを聴いてノリノリで体を揺らしたり、一緒に体を動かしてみたりしています。みんなが遊んでいる様子を見て、楽しそうに笑うAくんです。
お部屋に設置している箱は大人気スポットの一つです。計4つの箱が、気付けば満席になっていることもしばしば。友だちと関わりたい、一緒がいいという気持ちから、同じ箱に入ってにっこりする場面もありました。
2023年度12月の様子
2023年もあと1か月となりました。寒い日も増えてきましたが、寒さに負けないくらい元気なひよこぐみです。戸外に出てたくさん遊んで、丈夫な体を作っていきますね。お部屋では、子どもたちの発達や興味に合わせて遊具や環境設定を変えています。前からある遊具も成長していくと遊び方が変わり、違う楽しさを経験していますよ。今月は、室内遊びの様子をお伝えします。
●再現遊び
カップ、チェーン、ビーズ棒は様々な遊びになります。Rちゃんはカップにチェーンを入れて、ビーズ棒でまぜまぜ!“あーん”と食べる真似をするようになりました。
「もぐもぐ。おいしいね」と声をかけると、それを聞いたAOくんはカップに口を付けています。ごくごくと飲んでいるよう。ぷはーっとにっこり笑顔です。食事の再現遊びが楽しくなってきました。
●お人形と一緒に
お人形をお部屋に出しました。お人形を大事そうにぎゅうっと抱くMちゃん。「じごくごくらく♪」と保育者がわらべうたを歌うとお人形を抱いたまま横にゆらゆら♪と揺れていましたよ。その様子を見てHちゃんも人形を抱いて参加。人差し指を立てて“もういっかい”とアピールしていました。お世話をしたり、わらべうたで遊んだり、お人形と関わる姿が可愛らしいです。
●友だちが遊んでいると“面白そう!
壁面遊具は1人が遊び出すと、“ぼくも”“わたしも”と気になって集まっています。 中でもキーハウスは鍵をカチャカチャいじるのも、扉を開けて中の写真を見て保育者とやりとりするのも楽しい遊具で大人気です。最近は乗り物の写真を入れています。
TNくんは車の写真を見て「ぶーぶー」と指を指して教えてくれますよ。楽しそうに遊ぶTNくんを見てTKくんもキーハウスまでやって来ました。隣同士に並んで開けたり閉めたりして楽しんでいましたよ。
●お部屋でもたくさん動くぞ!
お部屋でもたくさん身体を動かして遊べるように斜面を置いています。ずり這いでたくさん動けるようになったSちゃん。斜面にも挑戦!登れると嬉しそうに両足をバタバタとさせていましたよ。Rくんもぐいっと腕やお腹に力を入れて、やわらかいだんという遊具の段差を乗り越えられるようになりました。Wくんはやわら かいだんをバランスを取りながらずり這いで渡っています。少し前までは、“できないよー”と泣いて訴えて いた3人。ひと泣きしても“よいしょ、よいしょ”と前進していく姿に成長を感じました。
2023年度11月の様子
庭
庭に出ると嬉しくて、どんどん興味ある方へ動いていくRちゃん、Hちゃん。庭に出ている幼児クラスの子たちがひよこ組の子を見て「かわいい~」と、目を細めて近くに来ます。
Rちゃんはお兄さんやお姉さんより水道の方に興味があり、押しのけるようにして向かって行きます。水を触っていると、お姉さん達が心配そうに見守り保育者の方をちらちら見ています。
「見守ってくれているんだね、ありがとう」と保育者が声をかけるとお姉さんたちは安心した様子。しばらくRちゃんの側についてくれています。
Tくんが庭の保育者に人見知りして泣きだすと、かばぐみのお兄さんが近くにきて「どうした?大丈夫?」と頭をポンポンして優しく慰めてくれました。
そしてTくんと手を繋ぎ庭を散歩してくれたのです。お兄さんに優しくしてもらいTくんはすっかり気持ちが切り替わりました。
Hちゃんはそのやりとりをじっと見ていますよ。お兄さんお姉さんの関わり方や見守り方が上手で、保育者は関心しながら見守りました。
ひよこぐみの子たちが幼児クラスになったらどんな姿が見られるのでしょうね。今から楽しみです。
丸子川周辺
丸子川にカモの親子がいて、Sちゃん、Aくん、Tくん、Rくん、Wくんはシートの上に腹ばいになったり、バギーの上から川を眺めます。
保育者が「ほら、あそこにがーがーいるよ、見える?」と聞くとみんなじっと見て探しています。カモの赤ちゃんが大きくなっていましたよ。
遠くには白さぎが見えます。Tくんがしゃがんで橋の下を見ると白さぎを見つけたようです。Mちゃん、HちゃんもTくんと同じようにしゃがんでみますがなかなか見つけられないようです。
散歩中にいろいろな発見をする子どもたち。指差しして知らせてくれる時には気持ちを丁寧に代弁し、共感することを大切にしたいと考え対応しています。
都市大散歩道
都市大遊歩道は犬の散歩道にもなっています。大きな犬が通るとじっと見つめるRちゃん。Mちゃんは嬉しくて手をぶんぶん振っています。少し離れたところからSちゃん、Tくんも見ています。
犬が遊びたくて「わん」と吠えるとRちゃんはびっくりして“わーん”と泣いてしまいました。SちゃんとTくんはじっと犬を見つめています。怖くないのかな。
遊歩道に生えているねこじゃらしで、Aくん、Wくんをくすぐると、大きな声を出してケラケラ笑います。
保育者はその笑顔が見たくていっぱい“こちょこちょ”してしまいます。
ねこじゃらしを園に持ち帰り、夕方室内でまた“こちょこちょ”Rくんもあはは~と笑っていますよ。眠くて泣いていてましたがちょっとした気分転換になりました。
2023年度10月の様子
今月はひよこ組でのわらべうたの様子をお伝えします。わらべうたを通してコミュニケーションを取る事はもちろん、全身の感覚や、物を操作する手先の感覚を刺激しています。
♪うまはとしとし♪
「うまはとしとしないてもつよい、うまはつよいから○○ちゃんもつよい♪」という歌詞に合わせて、としとし、と上下に揺れると楽しいわらべうたです。
膝の上に乗せて歌うと、とても喜んでくれます。
TK君、Hちゃん、Rちゃんは、長いクッションにまたがって、友だちと一緒にとしとし♪することもありますよ。Mちゃんも少し高くとしとしすると、「きゃ~!」と嬉しそうに声を上げニコニコ笑顔です。
♪うえからしたから♪
懇談会の映像でも登場した、「うえからしたからおおかぜこい、こいこいこい、○○ちゃんのところにとんでこい♪」と布をひらひら上下に動かしながら歌うわらべうたです。
とんでこい~♪と、顔にふわっと布をかぶせると、いないいないばあをしたり、暗くなった視界を楽しんだり、様々な反応があります。A君やR君も、かけられた布を自分で外しながら、にっこり笑ってくれます。
♪かわのきしのみずぐるま♪
保育者や友だちと手を繋いで、「かわのきしのみずぐるま、ぐるりとまわればみずぐるま、みんないそいで〇人づれ♪のこりはおによ♪」と回りながら歌い、「いち、に、さん♪」と一斉に座るわらべうたです。
一緒にやるのが楽しい時期のTN君、Hちゃんは友達同士で手を繋ぐことも出来るようになってきました。りす組と一緒に遊んでいる時は、りす組の子も交えて歌うこともありますよ。
♪おさらにたまごに♪
「おさらにたまごにはしかけ…♪」と歌いながら床にお手玉でリズムをとりながら「ホイ!」で頭に乗せるわらべうたです。TK君は頭に乗ったのを感じ取り、ニコニコ笑顔でお手玉を振り落とします。
W君も頭に乗ったのが面白いのか、楽しそうに笑っています。落ちてきたお手玉を握りしめ、じっくり観察していました。Sちゃんは今まであったお手玉が無くなったと感じたのか、不思議そうに保育者の顔をじっと見つめます。落ちてきたお手玉の方を向いて、興味津々で触っていました。
2023年度9月の様子
ここ数年、夏の始まりが毎年早まっているように感じられます。早い時期から猛烈な暑さが続いてきたので身体が疲れてきますよね。体調に十分気を付け、早寝早起きをして免疫力をつけ、この時期を健康に乗り越えて行きたいですね。
夏休みなどで9人そろう日が少なかった8月。久しぶりに9人揃った日はにぎやかで、新たな子ども同士の関わりもみられ、子どもたちも新鮮な気持ちなのかうれしそうにほほえみあっていて、保育者も嬉しい気持ちになりした。
初めての氷あそび
牛乳パックや透明容器で氷を作り、タライに入れると、Hちゃんがすぐに近くに来て氷に手を伸ばします。冷たくてびっくり!手を引っ込めてしまいました。すると今度はそっと指でタッチしてみています。それを見たTNくんとMちゃんが後に続き“これはなんだ?”というようにタライの中に手を伸ばしてみるのですが触るのは勇気がいるようです。保育者が氷に触れるよう近づけると二人とも手の平でさわってみています。
TTくんはびっくりして後ずさり。Mちゃんは“もっと触りたい”とタライの中に入っていく勢いです。
Sちゃん、RくんWくんも触ってみました。Sちゃんは眉間にしわを寄せていましたが、そのうち“なんだろう”というようにじっと見つめています。Rくんも真顔です。初めての体験に戸惑いもありますよね。TTくん、Aくんも最初は怪訝そうな表情でしたが、ウォーターベットの上に氷をのせて近くに置くと、手を伸ばし上体を上に持ち上げ氷に手を伸ばしています。2人とも慎重に、しばらく感触を楽しんでいました。
心も身体もぐん!と成長しています。
Rちゃんはつかまり立ちができるようになりうれしそう!探索しながら声をあげおしゃべりしています。でも、立ち上がるとそこから動けなくなってしまい保育者を呼ぶ姿が見られました。そこで室内のトンネルをいったんしまってのびのびと四つ這いを楽しめるよう環境を変えてみるとひとりひとりの探索する行動範囲が広がってきました。
床で腹這い姿勢で遊んでいるTKくん、Wくん、Aくんは、近くの遊具めがけて前進すると、友だち同士同じ物を目指して進んでいたので物の取り合いのようになります。保育者は近くで見守ると、TTくんのもっていたチェーンをAくんが持っていき、そのチェーンをWくんが引っ張り、と思ったらいつのまにかTTくんが手にしている・・・といった様子で“その物”に興味があり、思いが強くなって手に入れようとがんばる姿が多く見られるようになってきました。
4月生まれのHちゃんとTNくんは物の取り合い、引っ張りあいが激しくなっていた姿から保育者が仲介に入ると「ちょうだい」「どーぞ」と、やり取りできる場面がでてきました。それぞれの月齢で、身体だけでなく心もぐん!と成長し月齢が小さい子たちも“~したい”気持ちが強くなったのが感じられます。
2023年度8月の様子
【ホールでの遊び】
ひよこ組だけでなく、りす・うさぎ組のお友だちの中に入れてもらい遊んでいます。 お兄さんたちの様子をじっくり見てから巧技台に向かうTくん。巧技台につかまり立ちしては、「さるのこしかけ~めたかけろう♪」のわらべうたに合わせて屈伸していますよ。滑り台を四つ這いで登っていくHちゃん。つま先を立てて急な斜面もぐんぐん登っています。
マット山を見ると避けるように横を通っていたMちゃん。身体を動かすことに自信がついてきて今では登るとすごく良い笑顔です。歩行ができるようになってきてからも四つ這いをたくさんして、体幹を鍛えていくことで転びにくく、丈夫な体になっていきます!
【廊下での遊び】
ずり這いで少しずつ前に進めるようになったTKくん。ボールが好きで、転がるボールを追いかけています。廊下は端から端まで行ったり来たり!体力も付いてきました。
Rちゃんは興味のあるものに向かって行っては手を伸ばしています。時には届かなくて涙することもある子どもたち。その心の葛藤も成長の一つです。気持ちに寄り添っていきたいですね。
【お部屋での遊び】
寝返りをして目線が変わると嬉しそうなAくん。手足をバタバタ動かして前に進みたい気持ちを全身で表現しています。
7月から新しく入ったSちゃんとWくん。わらべうたに興味津々です。一本橋こちょこちょを歌うと、こちょこちょをする前から笑顔に。くすぐられるのが分かっているようで、楽しみなのでしょうね。
2023年度7月の様子
ひよこぐみでは、6月から沐浴と水遊びを始めました。夏ならではの子どもたちの姿をお伝えします。
【沐浴】Rちゃん、Tくん、Aくんは、沐浴室で沐浴をしています。Rちゃんは、お湯に浸かると身を任せて気持ちよさそうにしています。Tくんは、初めの方こそびっくりして泣いていましたが、徐々に慣れて気持ちよさそうな表情を見せてくれるようになりました。6月から入園のAくんも、沐浴を始める時のお着替えで泣いても、抱っこしてもらってお湯にちゃぷんと浸かると笑顔を見せて気持ちよさそうにしています。暑くなってきてたくさん汗もかきますので、沐浴でさっぱりして、日中気持ちよく過ごせるといいなと思います。
【水遊び】TNくん、Hちゃん、Mちゃんは、テラスに出て水遊びをしています。水遊びで使用するテラスはいつもとは違う場所です。そんな初めての場所と初めての水遊びに、TNくん、Mちゃんは少しどきどき。しかし保育士が水でぱちゃぱちゃ遊んでみせると、怖くないことがわかってきたのか、水に触ったり、水遊び用のおもちゃにも手を伸ばしたりして楽しんでいました。Mちゃんは頭から水をかぶっても、手で拭わないほど水遊びを楽しんでいます。保育士が「そろそろおしまいにしようか?」と着替えに誘うと、「もっとあそびたい!」と泣いていました。すっかり水遊びがお気に入りのようです。
2023年度6月の様子
食事の様子 今ひよこぐみでは、担当の大人と1:1で食事をしています。
安心できる大人と食事を一緒にし、様々な味に出会い、食事の楽しさを感じていけるといいなと思います。
睡眠の様子
Tくん、Hちゃんはベッドに慣れてきて、横になってトントンしてもらい、眠れるようになってきました。でも、抱っこがいい時も。そういう時は安心できるように抱っこで寝てからベッドに横になっています。TKくんもベッドに横になり、ウトウト...お昼寝は起こされるまでぐっすりと眠っています。Rちゃんは眠くなると泣いて知らせています。抱っこしてもらうと安心して眠っていますよ。泣いてすぐ起きていたMちゃんも少しずつ慣れてきて寝継ぎながらもよく眠れるようになってきました。
お子さんによりますが、今は朝、昼、夕方と2~3回に分けて睡眠を取る子が多い時期です。その時だけの姿を見るのではなく、1日全体を通した生活リズムを見て、お子さんにとって心地の良い生活を一緒に考え、作っていきましょう。
2023年度5月の様子
入園おめでとうございます!
慣れ保育が終わり保護者の皆さんと別れての初めての園生活がスタートし、4月生まれのTくんは初日大泣きでしたが、担当の保育者が側についてわらべうたをうたったり、遊具に誘ううちに、泣き止んで過ごせる時間が増えていきました。同じく4月生まれのHちゃんは、友だちに興味津々。泣いている友だちの所までハイハイで行き、顔をのぞき込んだり手を伸ばしたりして積極的です。でも、知らない大人がひよこ室に入ってくると涙。大人の顔はちゃんと見ているようでした。8月生まれのMちゃんは、少し大きいTくんとHちゃんのしている事に目が釘付け。近くでじっと見ていますよ。四つ這いで室内を探索し、よく動いています。
11月生まれのTくんは保育者に手伝ってもらい、“よいしょ!ごろ~ん”と寝返ります、、が、その勢いでまたごろーん。あらら、またもとの姿勢に戻ってしまいました。近くにいる大人がその姿を見て、かわいく思い笑ってしまうと、Tくんもつられてニッコリ笑顔を見せてくれます。次第に自分で寝返りできるようになりましたよ。寝返り→腹ばい姿勢になると視界が広がり嬉しそうです。
同じく11月生まれのRちゃんは、チェーリングの遊具をいじったり、天井に吊るしてあるモビールが揺れるとじっと見つめて手を伸ばしたりして遊んだりしでいます。遊び疲れると、「あーあー」と声をあげ大人を呼んでくれるので、近くに行って「Rちゃん~」と声をかけ顔を見ると満足のようです。そばに来て欲しい願いを、声を出して伝えてくれるのでRちゃんの気持ちが保育者に伝わってきます。
いっぱい遊んで午前寝した後はご飯の時間。はじめからモグモグとよく食べミルクも飲める子、ミルクもご飯も“たべたくな~い”と拒否の意思表示をする子と様々です。そうしたひとりひとりの姿に寄り添い、クラスにいる大人みんなで子の姿を伝え合い、どうしたら心地よくすごせるかなと、毎日のように話し合い対応してきました。
子の姿を保護者の皆さんに相談しながら、「うちでは~してみたら食べました」「うちでは~すると寝られます」等々家での姿を知らせていただきながらいろいろな方法をためしているところです。ご協力ありがとうございます。
園生活が子どもたちにとって、第二のおうちのような安心できる存在となれるよう努めていきますね。
2023年度4月の様子
入園おめでとうございます!
初めて子どもたちと離れての生活に心配や不安のあるご家庭もあるかと思います。
少しずつお部屋や保育者に慣れて、安心できる場所となりますように。
たくさん遊んで、楽しく過ごしていきましょう。
2022年度3月の様子
【ひよこ】 クラスで大切にしている考え
三歳を迎えるころまでは、基本的な身のまわりのことに関心をもち、「自分でしよう・したい」という意欲を育てることが大切な時期」です。「意欲を育てながら、簡単なことから自分でできる力をつけ、「できた」という喜び、「できる」という自信、「またしたい」というさらなる意欲を育てることの大切な出発点がゼロ歳児なのです。」(引用文献 長瀬美子 2014 『乳児期の発達と生活・あそび』 ちいさいなかま社)
ひよこ組でも、自分の上着を着ようとしたり、お友だちの分まで覚えていて、手渡しする姿があります。1歳半頃になると、「イヤイヤ」する姿もでてきますが、自我が芽生えてきた成長の証。もちろん、大変なところは一緒に悩みながら「ジブンで」の意欲に満ちた生活づくりを大切にしていきたいと思います。
2022年度2月の様子
“ジブンで!!”が始まっています
お友達や大人を見る目も「憧れ」が強くなり、自分もやってみたい!と遊びでも身の回りの支度でも「ジブンで!!」とこだわったり、「こうやってやりたい!」と自分のやりたいことをしっかりイメージできるようになっています。Tちゃんは登園したときや、散歩に出発するとき、自分の荷物は自分で準備しないと!と大人と同じように着替えをしまったり帽子を出したりするようになりました。Sちゃんは庭や散歩に出るときに自分で靴箱から靴をだし、足を入れようとしています。
Dくんは着替えの時に、自分でズボンをお尻まで引っ張りあげるようになりました。「ジブンで!」のこだわりは、今の時期から始まり、りす組~うさぎ組と長く続いていく姿ですが、この「ジブンで!」の時期にその欲求が満たされていくと「やる気」に繋がり、結果様々なことを身につけやすくなっていきます。そのために大人ができることは、「待つこと」そして「自分でやった!と子どもが感じられるようにしていくこと」です。
忙しい毎日、早くはやく!と思う時に「ジブンでやりたい!」と言われると、「待ってるね」なんて言えないことの方が多いですよね。それでも例えば、「靴をはきたい!」ならば一緒に履きながら最後のマジックテープは子どもに任せて「お!やったね!履けたはけた!」と一緒に喜んで、自分でできたぞ!という喜びを感じさせてあげることで次に進めるかもしれません。
2022年度1月の様子
食事の様子
RちゃんとSちゃんはが隣のテーブルでご飯を食べるようになり、今までよりも近くなりました。それがお互い嬉しいようで、手を伸ばし合ってみては、“美味しいね”の気持ちを共有しているかのように目を合わせてニコっと笑い合っています。
2022年度12月の様子
友だちとの関わりをもとめて
カーテンのなかに隠れたHちゃん。「ばー」と言いながら顔を出して近くの子に目線を送りますが、気づいてもらえません。それでも楽しそうに繰り返すなかで、大人の視線に気づくと互いにニコッと笑顔の交換。次からは、大人を見るかなと思いきや、一番最初に目線を送るのは近くにいる子にでした。Hちゃんが一番に心を通わせたいと思ったのは、〈おとな〉と…ではなく〈ともだち〉と…だったのですね。
ちょっとすると、Hちゃんの願いが叶う瞬間が訪れます。少し離れたところで、様子をじっとみていたのはⅬくん。少しずつ近づいていき、カーテンの目の前で座ります。Hちゃんが「ばー」と出てきた瞬間、顔を見合わせて笑っています。最終的には、「ばー」のタイミングでⅬくんも身体を前に出して、遊びあっていました。
2022年度11月の様子
お庭遊びの様子
お散歩も楽しいこの季節ですが、ひよこ組ではお庭遊びも大切にしています。歩くことがとても楽しいRくん、Tちゃんは、大人と手を繋がずに自由に探索を楽しんでいます。庭に生ったカリンの実やどんぐりを拾って秋を堪能しています。お庭遊びの大好きなSちゃん。泥んこもへっちゃらで、手や足で感じる砂や泥の感触を楽しんでいます。
「様々なもの」の感触を小さな頃からたくさん味わって、楽しんで、感覚や表現の豊かな人に育ってほしいなぁと願っています。お姉ちゃんがいるDくんは、「一緒に」が嬉しくて、お姉さんお兄さんが出てくるととても楽しそうです。つかまり立ちもすっかり板についたRちゃんは、一升瓶ケースにつかまって、シャベルなどの遊具を手にとって遊びだしました。見つけたものに指差しをして発見もいっぱいです。
2022年度10月の様子
お散歩の様子
園の近くの丸子川の周りをお散歩しています。川を観察するのはRくん、Sちゃん、Rちゃん、Lくん。指を指す方向にはたくさんの鯉が泳いでいます。黒色の鯉が多いのですが、たまに赤色の鯉が泳いでくるのです。見つけると“ん!ん!”と教えてくれますよ。歩ける子は大人と手をつないで歩きます。TちゃんとDくんは自分で歩くが楽しい時期で、自分の目線で秋の訪れを発見したり、探索を楽しんでいます。
2022年度9月の様子
パイナップルの解体ショーに参加
おやつの前の時間に2階のホールで子どもたちの前で調理さんがパイナップルを切って見せてくれました。SちゃんとRちゃんは、パイナップルの房をかいでいます。(房からも甘い香りがします。)
2022年度8月の様子
友だちと一緒
7月には、全員が自分の力で“移動”ができるようになりました。“自分で動ける”ということは本当に素晴らしいことで、クラスの小さい4人が、動き始めたと同時にお友達に向かってヨイショヨイショとずり這いしていく姿が出てきました。
これまでも、クラスの中で誕生日の早い子たちが、床でコロコロとして遊ぶ小さな子たちに関わっていく姿はあったのですが、その小さな子たちも、お友達に興味があり、自分で関わりにいけることに喜びを感じていることがよくわかります。新しい世界です。 “取り合い”も始まり、AちゃんはLくんが木の絵本を開くとそちらへずりずり、「こっちにもあるよ」と同じ絵本を渡してもやはり“Lくんの”が良いのです。Lくんも渡してなるものか!と取り返したりしています。
こうして“他者”の存在や、“自分の物”の意識が芽生えてくるのだなぁと嬉しくなります。Hちゃん、Kちゃんはお友達の存在そのものにも興味をもち、近づいては肌に触れてみたり、顔をのぞき込んだりしています。クラスでは「〇〇ちゃんいたね~!うれしいね」と声を添えたり、見守ったりしています。これからはどんどん感情豊かに、子どもたち同士の関わりが増えてきます。
中には“けんか”のような関わりも出てきますが、「ちょうだいってしてみよう」「終わったらかしてね」など大人の声掛けと共に何度も繰り返しながら関わる力が育っていきます。これが大切な経験です。
2022年度7月の様子
テラスの様子
日中や夕方に気分転換を兼ねてテラスに出ています。テラスでは、シャボン玉を飛ばしたり、マットなどを敷いて身体を動かしています。ⅬくんやAちゃんは最初シャボン玉を見て、ビックリしていましたが少しずつ慣れて今ではうっとり眺めたり、手を伸ばしてみたりと楽しんでいます。
これから夏本番となり、テラスに出る機会は減ってしまいますが、また涼しくなったらシャボン玉などをして子どもたちと楽しみたいと思います。
2022年度6月の様子
睡眠の様子
入園当初は抱っこで眠っていた子も、自分のベッドで眠れるようになってきました。保育園での生活を繰り返すなかで、ベッドが安心して休息できる場所になってきたのだと思います。朝寝が必要な子、夕方寝が必要な子とそれぞれの子に合わせて生活リズムをつくっています。しっかり眠るためには、心も体もたくさんつかって、お腹が満たされることも大事ですね。
ベッドはただ寝に入る場所ではなく、「自分だけの落ち着ける空間」です。KちゃんやAちゃんは、ベッドの上でまどろんだり遊んだりする姿がみられます。食後、ベッドに入ったRくんは、しばらくすると一人お喋りを始めてリラックスモードです。心も体も安らいで気持ちよく眠れるように見守っていきたいと思います
2022年度5月の様子
一歳を迎えたRくん。初めは泣いていることも多かったのですが、今では部屋中をずり這いで移動し、色んなおもちゃを試しています。
4月の半ばから保育の始まったTちゃんとSちゃんは、他の子の泣き声につられて涙の時もありますが、自分の好きな遊びを見つけ始めました。食事の時間になると、りす組の3人のお友だちがひよこ組で食事をしています。その時間が大好きなⅮくんです。
入園した頃は抱っこ眠っていたRちゃんは、少しずつベッド眠れるようになりました。のびのびとベッドで手足を伸ばして眠る姿に、保育園が安心の場になってきたのだなぁと嬉しく感じます。しっかり眠れるようになってから床でご機嫌に過ごせるようになり、“安心”の大切さを改めてかみしめています。
最後に登園し始めたHちゃんも、あっという間に慣れうつ伏せになってぐ~っと顔をあげるので、呼びかけるとニッコリ笑っています。大人が離れて他の場所にいくと、大きな声で“一緒にあそぼうよ!!!”と泣いてアピールしてくれます。
寝返り上手なⅬくんは、起きている時は寝返り!でも、思うように戻れず“誰かたすけて~!”と困り顔です。戻す手伝いをすると、その瞬間にまたクルリ。自分で戻れる日が楽しみです。
Aちゃんとkちゃんはまだ眠っていることも多いのですが、みんなからの刺激を受けてだんだんと遊ぶ時間が増えてきました。「いないいない~ばぁっ!」と声をかけながら顔を見せるとケラケラと声をあげて笑うようになり、一度笑い出すと、手足をばたつかせ、表情豊かに繰り返し大人とのやりとりを楽しんでいます。
2022年度4月の様子
初めての保育園で子どもたちも保護者の方もドキドキの季節ですね。少しずつ保育園という新しい場所に慣れて安心できるようになりますように。楽しみながら子どもたちの成長を一緒に見守っていければと思います。